さて、きょうのテーマは、“気象予報士の仕事と魅力を考える” です。
あえて、箇条書き風にしたので、みなさん自身で「気象予報士とは何たるか」を考えてみてください。
気象予報士とは・・・
気象庁から提供される数値予報資料等高度な予測データを、適切に利用できる技術者を確保することを目的として、平成6年度から導入された制度( 国家資格 )である。
気象予報士となるためには、気象予報士試験に合格し、気象庁長官の登録を受けることが必要である。(合格率は5%前後と超難関!)
かつて予報業務は、主に気象庁が行っていた。
↓ 平成5年 気象業務法改正
民間気象事業者も予報業務が可能に!
ただし、予報業務を行おうとする者は、必ず予報を行う事業所ごとに所要数の気象予報士を置き、現象の予想に関しては必ず気象予報士に行わせなければならない。
気象事業で(ビジネスとして)気象現象の予想を行うには、気象予報士の資格を持っている人がいないとできない。つまり、気象予報士は、気象現象の予測を行える唯一の 業務独占資格 なのです。
気象予報士の仕事 = 気象現象の予想
しかし、すぐに仕事ができるわけではない。
(開業する場合ですが・・・)
予報を出すためには、気象業務支援センターを通じて気象庁の観測データや各種天気図を買わねばならない。独自の観測機器なども必要になるかもしれない。予報業務をビジネスとして行うには、相当なお金がかかるのです。
しかも、・・・
気象予報士という国家試験に合格したからといって、その程度の知識では精度の高い予報を出すことは不可能!
地道に経験を積み重ねていくことが大事!
では、どうやって?
次回の“気象予報士の仕事と魅力を考える(その2)”で、そのことを考えます。